【IIHS衝突安全】キアのSUV、スポーテージ…新衝突テストで最低評価

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キア・スポーテージ
キア・スポーテージ 全 1 枚 拡大写真

韓国ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)のSUV、『ツーソン』が、米国の公的衝突安全テストで最低評価に。これに続いて、ヒュンダイ傘下のキアモーターズのSUVも、同テストで最低評価と判定されたことが分かった。

これは5月16日、米国IIHS(道路安全保険協会)が明らかにしたもの。米国で販売中の最新小型SUVの13台について、新方式の衝突安全テストの結果を公表。その中で、キアのSUV、『スポーテージ』に最低評価が下された。

このテストは、米国IIHSが新たに導入した前面オフセット衝突テスト、「新スモール・オーバーラップ」。IIHSの新スモール・オーバーラップテストは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつける。実際の衝突事故に、より近づけるために新たに導入された追加テスト。IIHSによると、前席の乗員が死亡や重傷となった前面衝突事故の約4分の1が、このケースに該当するという。

この新スモール・オーバーラップテストにおいて、キアの小型SUV、スポーテージの2013年モデルは、4段階評価で最低のPOOR(不可)。IIHSはスポーテージについて、新スモール・オーバーラップ衝突テスト時、ドライバーの生存空間の少なさを問題視した。

IIHSによると衝突テストの衝撃で、ステアリングコラムが横方向に140mm移動。そのため、運転席エアバッグがダミー人形の頭部を十分保護せず、最悪の場合、Aピラーが顔面を直撃する恐れがあるという。

その一方、IIHSの従来方式の前面オフセット64km/hテストをはじめ、50km/hの側面衝突テスト、32km/hの追突想定テストにおいて、スポーテージは最高評価のGOOD(優)。新スモール・オーバーラップテストの結果を反映した「2013トップセーフティピック+」の認定は得られなかったものの、「2013トップセーフティピック」には指定されている。

《森脇稔》

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