クライの電子メーカーでスト、賃金制度運用に不満 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

ジョホール州クライにある電子メーカーで5月20日、最低賃金制度の導入に絡む不満から500人規模のストライキがあった。華字紙「南洋商報」が報じた。

労働者らは午前7時半ごろ、工場の正門前で座り込みを行ない、制度見直しを会社に求めてスプレヒコールをあげた。座り込みは午後1時ごろに終結した。消息筋によると、大部分のストライキ参加者はマレーシア人だったという。会社側はコメントを拒否した。

新旧労働者に対する待遇差別が原因とみられる。最低賃金制度に基づき大幅な昇給を受けた新入りとの格差に不満だったようで、勤続20年のある従業員は永年昇進がなく諸手当を含めた賃金が2,000リンギにも達しないと訴えた。また50リンギの勤務手当ても低すぎると不満の対象となったもようだ。

最低賃金制度に導入により、半島部では今年1月1日から900リンギの賃金が保証されることになった。これを受けて会社の中には、最低賃金に満たない従業員の給与を引き上げる一方、すでに最低賃金に達している従業員への賃上げを抑制しているところも少なくないという。

伊藤 祐介

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