ランクセス、シンガポールのブチルゴム製造プラントが稼働
エマージング・マーケット
東南アジア

先進のラジアルタイヤには、ハロブチルゴムで製造されたインナーライナーが必要不可欠となる。ハロブチルゴムは、気体に対する不透過性を備えているため、タイヤの適切な空気圧をより長期間維持し、燃料の節約やCO2排出量の削減につながる。
新プラントは、シンガポールのジュロン島15万平方メートルの敷地に新設した。プラントでは、160人を新規雇用する。
同社は、サーニア(カナダ)、ズヴァインドレヒト(ベルギー)の既存のブチルゴムプラントと、シンガポールに新設した同プラントを合わせると、3大陸にブチルゴム製造拠点を展開したことになる。
新プラントは、2013年第1四半期に試験運転を開始し、製造量を徐々に増やした後、2013年第3四半期に商業生産を開始、2015年にはフル稼働に入る予定。
ランクセスのアクセル・ハイトマンCEOは「今回の投資は、ランクセス設立以来、単独投資として最大規模となり、ランクセスの合成ゴム事業におけるアジアの重要性を明確に示したもの」と述べた。
同社では、今後数年間、アジアでのブチルゴム市場は、急成長する自動車市場が原動力となって、年平均成長率5%を予測している。ランクセスのブチルラバービジネスユニットの売上高の約4分の3をタイヤ産業が占めており、アジアにおける売上高は50%以上を占める。
ブチルゴムの製造は、複雑で摂氏マイナス100度から200度までの温度幅で様々な工程が必要。同社は、ブチルゴム製造に使用されている従来の製造プロセスを改良し、新プロセスをシンガポール拠点に導入した。
同社は昨年、ジュロン島にNd-PBR(ネオジウム触媒ポリブタジエンラバー)の新製造プラントの建設も開始した。同プラントは、ブチルゴム製造プラントと近接した位置にあり、インフラ、ロジスティクス共有化など、相乗効果が見込まれるとしている。
《レスポンス編集部》
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