最低賃金制度、いまだ多くの企業が実施せず=マレーシア ナジブ首相

エマージング・マーケット 東南アジア
最低賃金制度、いまだ多くの企業が実施せず=マレーシア ナジブ首相
最低賃金制度、いまだ多くの企業が実施せず=マレーシア ナジブ首相 全 1 枚 拡大写真

2013年1月1日付けで導入された最低賃金制度について、いまだに多くの企業が導入を先送りしているようだ。

国家賃金諮問評議会(NWCC)は、違反した雇用主には、来年から従業員1人当たり1万リンギの罰金が科されると警告した。

ナジブ・ラザク首相は6月13日、「インベスト・マレーシア2013」の基調演説でわざわざ最低賃金制度に触れ、「大きな利益をあげているにも関わらず最低賃金制度の導入を送らせている企業がある」とした上で、「論理面、正義の面で共に滑稽である。さらなる発展を求めるのであれば、更に労働者の福祉は優先しなければならない」と述べ、導入を渋っている企業に警告を発した。

最低賃金制度の導入方針は3年前に発表され、延期を繰り返した上で2012年6月半ばに発表、7月に官報掲載された。NWCCは、導入に向けた十分な猶予期間を与えてあったと強調している。

最低賃金は半島部で900リンギ、サバ・サラワク州で800リンギ。2年毎に見直しが行われることになっている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  5. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  6. BYDの軽EV『ラッコ』をどう売っていくのか? 日本専用開発のねらいを東福寺社長に聞いた
  7. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  8. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  9. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
  10. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る