マレーシア、ジョホール州大気汚染レベルが危険水準に…野焼きの煙「ヘイズ」が要因

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア半島南部のマラッカ、ジョホール州においてヘイズが悪化している。

環境局(DOE)の発表によると6月20日午前11時の時点で大気汚染指数(API)が、ジョホール州ムアルで「危険」レベルである383に達した。300を超えるのは極めて稀だ。

APIは、0-50が「良好」、51-100は「中程度」、101-200は「不健康」、201-300は「極めて不健康」、300以上の数値は「危険」レベルとなっている。

ヘイズはスマトラ島でおける野焼きで出る煙が原因で、降雨が少なく乾燥した気候が続いていることも影響している。ムアルでは20日、約200校の小中学校に臨時休校の措置がとられた。

20日午前11時の時点で「極めて不健康」となったのは、ジョホール州コタティンギでAPIは232に達した。「不健康」に達したのは、ジョホール州パシル・グダン(199)、同州ラキン・ラマ(181)、マラッカ州バンダラヤ・メラカ(137)、同州ブキ・ランバイ(119)。

環境局(DOE)は18日、セランゴール州、マラッカ州、ジョホール州での野焼きを禁止すると発表した。環境基準法により最大で50万リンギの罰金もしくは5年以内の禁固刑、もしくは両方が罰則として定められている。宗教の儀式やバーベキュー、ガスのフレアリングは違反の対象にはならない。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  3. 【VW ID.4 4000km試乗】「VWらしさ爆裂」さすがの長距離性能、BEVとしての魅力は[前編]
  4. 三菱『デリカD:5』19年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
  5. 【BMW 2シリーズグランクーペ 新型試乗】今、日本にちょうどいいBMW…中村孝仁
  6. マツダ『CX-3』終焉は近い? ガソリンとディーゼル2種に集約、SNSではさまざまな考察飛び交う
  7. トヨタ『RAV4』新型、3つのスタイルで登場…まずはハイブリッドを450万円から発売
  8. BMW M、開発責任者が交代…高性能モデルの新時代へ
  9. HKS×Defiコラボ第2弾! ネオクラシック調の追加メーターセット登場…東京オートサロン2026
  10. 日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る