【新聞ウォッチ】シャープ、三菱自、川重、パナソニック・・・ピークを迎えた “お詫び”株主総会

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三菱自動車の益子修社長
三菱自動車の益子修社長 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年6月27日付

●iPS初の臨床へ、厚労省委了承、網膜を再生移植、来年夏にも治療(読売・1面)

●上海株安なお警戒感、人民銀が「火消し」最安値更新(読売・9面)

●国会閉幕参院選へ、来月21日投開票(朝日・1面)

●再稼働「不安」「説明を」電力9社株主総会「脱原発」否決(毎日・7面)

●パナソニック、回復せず批判噴出、社長「不退転の決意で」 (毎日・7面)

●EV急速充電器に注意を、ペースメーカー誤作動の恐れ (毎日・24面)

●前社長解任で陳謝、川重,海外展開を加速(産経・12面)

●宇宙飛行士ロボ,8月ミッション(東京・7面)

●「世田谷ナンバー」地元で異論 (東京・28面)

●ホンダ、初の中国専用車「クライダー」現地のニーズを反映(日経・11面)

●ホンダ17年度フル生産、小型ジェット、年110機体制(日経・11面)

●マツダ新「アクセラ」ディーゼルとHV投入(日経・11面)

●トヨタ、クラウンなど2万台リコール(日経・42面)

ひとくちコメント

きょう6月27日には700社以上が予定されており、3月期決算の上場企業の定時株主総会がピークを迎える。

トヨタ自動車など集中日を避けてすでに総会を終えた企業も少なくないが、25日の株主総会では、巨額の赤字を計上したシャープの奥田隆司社長が、冒頭「5453億円という厳しい業績となり,誠に申し訳ない」と、頭を下げれば、リコール対応の遅れで国土交通省から厳重注意を受けた三菱自動車の益子修社長も「大変なご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げる」と陳謝した。

“お詫び”総会は26日も続いた。きょうの朝日なども経済面などで大きく取り上げているが、三井造船との経営統合交渉を主導した長谷川聡前社長らを解任するという異例のクーデターに発展した川崎重工の村山滋社長は、冒頭のあいさつで「大変なご心配、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びいたします」と陳謝し、全役員が立ち上がって深々と頭を下げた。

パナソニックも、2年連続の大幅赤字になり、配当ができない状況について、津賀一宏社長が「無配という苦渋の決断になったことを経営陣一同、責任の重さを感じている」と述べたうえで「誠に申し訳ありませんでした」と株主に対して深く頭を下げた。

電力業界でも沖縄電力を除く各社が一斉に株主総会を開催。2013年3月期の年間配当が61年ぶりの無配となった関西電力の森詳介会長が「無配となり株主の皆様に深くお詫び申し上げる」と陳謝。再建の糸口が見えない東京電力では個人の株主から「もっと危機感を持って経営すべきだ」などと厳しい声が上がった。東京は「再稼働ありき」総会などと、「脱原発」の提案がすべて否決されたことを1面トップで報じている。

「アベノミクス」による円安株高を背景に、自動車各社をはじめ、東証1部上場企業の4割が増配に踏み切る中、業績不振や「身から出たサビ」などで、例年になく社長ら経営陣が頭を下げる光景が多くみられるのも今年の株主総会の特徴である。

《福田俊之》

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