タイヤバースト騒動から1週間、無事にドイツGPは終了した。ポールポジションを奪っていたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はスタート直後に陥落し、トップを走るベッテル(レッドブル)を2台のロータスがそれぞれ違う戦略で追い詰めていった。
優勝
セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
「やっと母国ドイツGPで勝つことができた。信じられない気持ちだ。本当に幸せな気分だよ。キミ(ライコネン)の終盤の追い込みは非常に苛酷だった。明らかにストラテジーとは違ったことを仕掛けられたと感じた。レッドブルのレースは非常に安定していたが、最後だけは本気でプッシュせざるを得なかったよ」
「グロージャンがすぐそばまで迫ってくるラップもあった。2、3周のことだけどKERSが使えなくなって、これにはちょっと苦労した。この問題は回復したので、以後のポジション防衛は楽になった。レースが60周じゃなくて61周とか62周だったら危なかっただろうね」
2位
キミ・ライコネン(ロータス)
「非常に上手いレースができたと思っている。もちろん優勝するつもりで頑張ったのだが、スピードがそこまではなかった。レースがあと少しだけ長ければチャンスはあっただろう。最高の結末ではないにしても、文句のないポイントは手に入れられたね」
3位
ロマン・グロージャン(ロータス)
「チームとしては上々のリザルトだろう。最初のスティントは絶好調だったんだ。上手くすればセバスチャン(ベッテル)に追いつけるかもしれないと思っていたが、今日の彼のスピードは別格だった。結果的には、違ったストラテジーを試した価値はあったと思うけど、ソフトタイヤとチームメイトの組み合わせはとにかく速かった。またポディウムの上に戻って来られて嬉しいよ。ポディウムに相応しいだけのポテンシャルはこのところ続いていたので、ようやく現実の結果になったという思いだ」