マレー経済行動委員会、TPP参加に懸念を表明

エマージング・マーケット 東南アジア

マレー経済行動委員会(MTEM)は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、マレーシア政府がTPPに参加することで、国内企業は競争激化の影響を受け、医薬品の価格が上昇すると指摘している。

MTEMのモハマド・ニザル・マシャル最高責任者は、マレー人経済界への影響について、政府調達がTPPに基づき「公平な競争条件」で行われることになれば、マレー系企業は準備ができていないため対応できないとの懸念を示した。また、TPP参加・署名で農産物にかかる関税が撤廃され、食肉や牛乳、クリーム、コメなどの食品が関税による保護から外れるため国内農家や生産者は競争力を失うなどマイナスの影響を被ると指摘。

農業だけでなく、安価なジェネリック医薬品の締め出しが行われることになり市民が手に入れることができる医薬品の価格が上昇するとの懸念を指摘した。例として、HIV/AIDS患者向けの医薬品の価格は現在平均1万5,000リンギ程度だが、関税が撤廃されると6万7,000リンギにまで値上がりすると説明した。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  6. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  7. ホンダが新事業「Fastport」発表、ラストマイル配送向け電動アシスト四輪車を世界初公開へ
  8. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  9. 日産 リーフ 新型は「ProPILOT 2.0」を搭載、V2H機能も
  10. 日産 リーフ 新型のデザインは“スーパーエアロ”と“デジタル禅”
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る