マレーシア長期格付け、フィッチがネガティブに引き下げ

エマージング・マーケット 東南アジア

格付け会社のフィッチ・レーティングスは、マレーシアの長期格付けが中期的にどの方向に動きそうかを示すアウトルックについて、「安定的」から、下方に向かう可能性を示す「ネガティブ」に引き下げた。

長期外貨建債券の格付けはAマイナス、同現地通貨建債券の格付けはAを維持した。

フィッチは、総選挙が与党の圧勝ではなく、財政改革の見通しが悪化したためアウトルックを引き下げたと説明した。フィッチは政府財政がマレーシアの弱点と見ている。政府債務は対国内総生産(GDP)
比で、2008年が39.8%、11年が51.6%、12年が53.3%と拡大しており、フィッチの計算によると、予算赤字はGDP比で11年の3.8%に対し、12年は4.7%。
政府は15年までに予算赤字を同3%に縮小する計画だが、達成は困難とフィッチは見ている。
ただ政府債務の97%は現地通貨建で、償還で懸念は生じないという。

小栗 茂

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  3. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  4. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  5. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
  6. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  7. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  8. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  9. ルノー日産三菱、仏ドゥエー工場でEV共同プロジェクト推進…次期『エクリプス クロス』開発・生産へ
  10. 「国内にもガソリンターボを!」直6ターボ×黒アクセントのマツダ『CX-90』に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る