マレーシア、コタキナバル空港の安全性に疑問、野党政治家が指摘

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシアン・インサイダーによると、マレーシア国内第2の離発着回数を誇るコタキナバル国際空港について、拡張工事にともなって計器着陸装置(ILS)が取り外されているなど安全運航に問題があると指摘する声が上がっているという。

野党・人民正義党(PKR)のダレル・レイキン副書記長は、ILSは改装工事が始まった数か月前に取り外され、現在は装置なしで離発着が行われている。サンフランシスコ空港で起きたアシアナ航空機の事故の際にはILSがスイッチオフになっていたとされ、事故との直接の関係は判明していないものの同様の事故がコタキナバル空港でも起こりうるという。

ILSが取り外されているため同空港では現在、VHF帯の電波を用いる航空機用無線標識である超短波全方向式無線標識施設(VOR)と航空機用の航法支援用二次レーダー設備である距離測定装置(DME)の併用で凌いでいる。

ダレル氏は、ILSが外されていることが離着陸の安全性に不安を生じさせているのに加え、航空機の遅延を招いていると指摘。さらに同空港では誘導灯の不備、雑草の繁茂による標識などの視認性悪化、ターミナル1と2を結ぶ外周道路を空港職員や燃料トラックの移動に併用されているなどの問題点があるとした。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 生まれ変わった三菱『エクリプス クロス』にSNSでの反応は!? ルノーOEMのEVに「日本はどうなる?」
  6. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
  7. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  8. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  9. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  10. 【ヤマハ YZF-R25 試乗】街では優しく、峠では刺激的。熟成された250ccスポーツの「二面性」…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る