カンボジア、国外労働者数減少…国内労働環境の改善で

エマージング・マーケット 東南アジア
カンボジア、国外労働者数減少…国内労働環境の改善で
カンボジア、国外労働者数減少…国内労働環境の改善で 全 1 枚 拡大写真

2012年の上半期、1万7000人近かったカンボジア人国外労働者数が今年、30%減の1万2000人となっていたことが、政府の発表で分かった。

政府のニュースサイトAgence KampucheaPresseによると、タイや韓国など移民労働者の受け入れを合法的に行い、多くの労働者が働いている国での減退が際立っている。

タイでは1万0583人から7千0420人と30%、韓国では6千0187人から4千0503人へと27%減少している。

合法や違法の労働者の査定運動には課題がある。労働職業訓練省のOum Mean長官は、国外労働者数の算出は難しいが減少を注意深く見ており、「労働者は不法労働移民のリスクについて、より理解してきている」と考える。

「過去10年以上タイには非正規労働移民のため、正規雇用紹介の窓口がある。ここ数年、その窓口は開いたままだ」と、バンコクにある国際労働者協会のMax Tunon氏は、検証過程を参照し述べ、「認可された人材派遣会社より、そのような窓口は、不法手段を利用する移民にインセンティブを支払っている」と付け加えた。

1月にタイは最低賃金を国有化し、最低日給が10ドルになった。この動きを受け、より良い給料のため長期移民労働を望まなくなった移民に対し、インセンティブを支払うようになったとされる。

政府は、減少の原因は、カンボジアの労働環境の改善にある、と考えている。

「衣料品工場に加え、電気製品や自動車工場など新たな流れが加わった。工場は多くの労働者を必要としており、より良い給与が支払われている」とMean氏は述べた。

《黒間 雅人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  6. 直前予想! 日産のフラッグシップSUV『パトロール』にNISMOが登場、日本に来る?
  7. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  8. スズキ『ソリオ』 乗り心地と静粛性はクラストップか…土曜ニュースランキング
  9. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  10. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る