パハン州の高原リゾート、ゲンティン・ハイランド付近で21日午後2時過ぎ、満員の観光客を乗せたバスが60メートル下の谷に転落。
運転手を含む37人が死亡、16人が重軽傷を負った。座席数(44席)を超える53人も乗車していたこともあり、マレーシア国内史上最悪のバス事故となった。
バスはゲンティン・ハイランドとクアラルンプール(KL)を結ぶ専用バスで、KLに向かって山を下りてくる途中だった。死者の内訳は男性が26人、女性が11人で、外国人も4人(中国、タイ、バングラデシュ)含まれていた。生存者の多くはバス後部の座席に座っていたという。警察は死者の身元の確認を急いでいる。
座席数は44席でチケットは49枚販売されていたが実際には53人が乗っており、定員を大幅に超えていたとみられる。事故車両についても状態に問題があったとの指摘も上がっており、運行体制に問題があった可能性もある。警察は事故の直接の原因について、スピード出しすぎとブレーキ故障の両面で捜査を進める方針だ。