【シトロエン DS3カブリオ 試乗】セクシーな瞬間をいつでも見せつけられる…諸星陽一

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【シトロエン DS3カブリオ 試乗】セクシーな瞬間をいつでも見せつけられる…諸星陽一
【シトロエン DS3カブリオ 試乗】セクシーな瞬間をいつでも見せつけられる…諸星陽一 全 14 枚 拡大写真

シトロエンのモデルラインアップのなかで「DSライン」と呼ばれるシリーズは、シトロエンを象徴するモデルとして知られている。そのDSシリーズのなかでもっともベーシックなタイプとなる『DS3』にオープンモデルのカブリオが追加された。

オープンモデルと言っても、ルーフがキャンバス地となるタイプ。さほど開放感はないもの…と思って乗ったが、これがけっこうイケている。そりゃ、マツダの『ロードスター』のような本格的なオープンカーのように上も横も後ろもというわけにはいかないが、上の開放感はかなりのものだ。

加えて電動で開閉するトップのオープンは120km/hまで可能で、開放にかかる時間はわずか16秒と短い。つまり、日本で乗っている限り、いつでも16秒でオープン可能というわけだ。オープンカーのトップが走行中に開放可能か否かは非常に重要な項目。オープンカーがもっともセクシーな瞬間は、ルーフを開けるそのときにほかならない。これを周囲に見せつけずにどうするのだ。

オープンスポーツのような完璧な開放感を捨てた代わりに、『DS3カブリオレ』は5名の乗車定員、230リットルという大容量のトランクルームを手に入れている。キャンバストップは、二重の構造でクローズド時の静粛性も高い。

156馬力の1.6リットルターボにはマニュアルミッションが組み合わされ、ATは用意されない。フラットトルクな特性を持つエンジンは、MTでもイージーなドライブが可能。足まわりはしっかりと動きながらも、コーナーでは安定感の高いもの。乗り心地もよく長距離移動も楽にこなしそう。

なにかと制約が増えることが多いオープンカーだが、その制約をできる限りなくしたオープンカーがシトロエンDS3カブリオ。決してDS3の持ち味を捨てることなくオープン化したのがDS3カブリオだと言える。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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