マレーシアの燃料補助、エコノミストは今後更なる削減を予想

エマージング・マーケット 東南アジア

2014年度予算案が発表されたが、エコノミストやアナリストは来年燃料補助金の削減が行われ、燃料価格が引き上げられる可能性があると指摘する声が出ている。燃料補助は、政府補助金の53%を占めている。「ザ・サン」などの英字紙が報じた。

マレーシア・レーティング・コープのチーフ・エコノミスト、ノル・ザヒディ氏は財政赤字削減の一環として政府補助金の合理化が行われることが予想されると指摘。2014年第1四半期以降に燃料補助の合理化が見込まれると述べた。

アライアンス・リサーチのマノカラン・モッタイン氏によると、補助金の合理化により年間33億リンギの歳出削減となる。9月に廉価ガソリン「RON95」とディーゼル油の店頭価格が1リットル当たり20セン値上げされたが、9月から12月までの期間で11億リンギの歳出削減が見込まれている。合理化により浮いた財源は、開発プロジェクトや低所得者向け給付金などの形で使われる見込みだ。

燃料補助の他にも、26日付けで砂糖への補助金の廃止が決定した。砂糖への補助廃止で11億リンギの歳出削減が見込まれている。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  3. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  4. 唯一無二の4気筒250cc!カワサキ『Ninja ZX-25』初の特別仕様「RR」登場に「よっ!待ってました」の声
  5. ランボルギーニの新型スーパーカー、初のカスタマイズ仕様「ポルト・チェルヴォ」公開
  6. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  7. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  8. 懐かしのクルマが昭和の街並みをパレード…喜多方レトロ横丁 昭和レトロモーターShow 2025
  9. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  10. 初公開の『黒いプレリュード』に「ワクワクしますな!」、SNSで高評価集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る