漁網の規制強化に抗議、漁民が大規模スト 政府は撤回拒否の方針

エマージング・マーケット 東南アジア

漁網の網の目のサイズを38ミリメートル以上とする規則が水産資源の保護の観点から11月1日付けで施行されたが、これに抗議するセランゴール、ペラ、ペナンの3州の沿岸漁業の漁民が同日から大規模なストライキに入った。

A及びBカテゴリーの小型漁船400隻あまりが出漁しない見通しで、地域における魚介類の流通に影響がでるほか、関連する水産加工業などにも影響が広がることが予想される。

11月1日付けで施行されたのは、漁網の網目サイズのほか、▽漁網サイズが5メートル以下▽船主自らが乗船▽外国人労働者雇用の禁止--の各規定。特に水揚げ量に影響する網目を従来の20-22ミリメートルから38ミリメートルに広げることへの反発が強い。

「1985年漁業法」の中に盛り込まれたが、28年にわたって与党政府の思惑から施行が見送られてきた。イスマイル・サブリ・ヤアコブ農業・農業関連産業相は、漁民にはすでに3カ月前に施行の通達をしてあるとして、撤回する考えの無いことを強調した。

伊藤 祐介

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