日産自動車は11月19日、横浜にある日産グローバル本社ギャラリーにて日産ワークス直系のスーパースポーツカー『GT-R NISMO』を発表した。
GT-R NISMOは、日産のモータースポーツを担うNISMOの手によりチューニングが施されたモデルで、NISMOシリーズのフラッグシップとなるモデルである。
その仕様は、NISMO専用チューンが施された3.8リットル V6エンジンを搭載し、最高出力600PS、最大トルク652Nmを発生する。このエンジンに搭載されている専用タービンは、NISSAN GT-R NISMO GT3にも使われているもの。
シャシーでは、3パターンのモード選択ができる特注のビルシュタインダンプトロニックダンパーを搭載。このサスペンションシステムに加え、ワイドリムのフロントホイール(20×10.0J)とサイズアップした専用ハブボルト、専用タイヤが装着されている。
ボディではNISMOの手によりスポット溶接に加え、構造用接着剤による補強が追加されボディ剛性が高められ、エクステリアでは、風洞実験や最新のシュミレーションによるエアロパッケージが装着されている。このエアロパッケージにより300km/s時に『GT-R』2014年モデル比+100kgのダウンフォースを発生。しかしながらCd値は0.26を達成している。
発表会において、NISMOブランドグローバルアンバサダーでありレーシングドライバーのミハエル・クルム氏は、9月30日に行われたドイツ ニュルブルクリンクでのタイムアタックを振り返り「タイムアタックは素晴らしい経験であり楽しかった。GT-R NISMOは運転がとても楽しいクルマであると同時に、本当に速いクルマです」と述べた。
専用オプションパックを装着したGT-R NISMOは同サーキットにおいて量販車最速の7分8秒679のラップタイムを記録している。