安倍首相、マレーシア首相に新幹線技術売り込み…KL~シンガポール高速鉄道計画

エマージング・マーケット 東南アジア

安倍晋三首相は12月12日、訪日中のマレーシアのナジブ・ラザク首相と会談し、同国の首都クアラルンプールとシンガポールの330kmを結ぶ高速鉄道(HSR)プロジェクトに新幹線の技術を採用するよう呼び掛けた。

ナジブ首相によると、HSRプロジェクトに関心を示しているのは、日本側では日立製作所と住友商事、三井物産。政府は現在、事業化調査を実施しており、調査を終え次第、国際入札を実施して2014年中に最終決定する。日本の企業のみならず、中国や欧州の企業も関心を示している。2020年の開通を目指しており、総事業費は400億リンギに上ると見込まれている。

ナジブ首相は鉄道以外にもインフラ整備などで日本企業が参加する機会があるとし、日本企業の参加を期待していると述べた。マレーシアは中所得国家の中でも高い位置に移行しつつあり、今後は日本に対してグリーン・テクノロジーや再生可能エネルギー、再生技術、廃棄物処理など、より高度な技術を伴う投資を求めると表明した。

ナジブ首相によると日本はマレーシアにとり第1の投資国となっている。マレーシアでは約1400社がマレーシアにおいて事業を展開している。製造業への投資額はこれまで222億米ドル(71億リンギ)に上っている。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. V3エンジンを電子加給! ホンダ『V3R 900 E-コンプレッサー』をEICMAで初公開、量産に向け開発中
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  6. マクラーレン『GTS』、日本だけの「Signature Collection」発表…22台限定
  7. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  8. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  9. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  10. トヨタ『ハイラックス』新型、11月10日にタイで世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る