PM2.5の排出量、直噴ガソリン車が従来ガソリン車の10倍以上…国立環境研究所

自動車 社会 行政
直噴ガソリン車とポート噴射ガソリン車の粒子個数の排出係数
直噴ガソリン車とポート噴射ガソリン車の粒子個数の排出係数 全 4 枚 拡大写真

国立環境研究所は、直噴ガソリン自動車から高濃度の粒子状物質(PM2.5)が排出されることを確認したと発表した。

同研究所が、欧州自動車メーカーと日系自動車メーカーの直噴ガソリン乗用車各1台づつの排出ガスを調査した結果、粒子重量は少ないものの、粒子個数の排出量は従来のガソリン車(ポート噴射ガソリン車)の10倍以上だった。

また、粒子の化学組成を調べたところ、重量の大半はスス(元素状炭素)であることが判明した。

直噴ガソリン車は、燃費が良いため、ここ数年間で急速に普及しつつあるものの、微粒子の排出状況についての情報が不足していた。

日本では自動車から排出される粒子個数についての規制は無いが、欧州では直噴ガソリン車に対する粒子個数の排出規制が2014年に開始される予定。

同研究所では、今回明らかになった調査結果をもとに、最近の直噴ガソリン車について詳細な排出実態調査や環境影響評価、追加的な排気対策の必要性など、環境影響の未然防止の観点から、様々な研究や対策が早急に求められると指摘している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 洗車で「水シミZERO」、水道に取り付けるだけで純水を生成…サンコーが発売
  2. 【アウディ A5セダン 新型試乗】4ドアクーペ風にあえてしなかった見識に拍手…島崎七生人
  3. スズキ『アルトラパン』が10年目のビッグマイチェン! 開発者が語る「長く愛される理由」と、それでもデザインを大刷新したワケ
  4. 台風や秋雨対策に、大型サイドミラー対応の超撥水ガラスコート「ゼロワイパー」発売
  5. 極限の軽量ホイール革命!レイズ ボルクレーシング『CE28N-plus SL』が示す究極の走行性能PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る