【ルノー キャプチャー 発表】シートには2つの特徴…広さと手の込んだ作り

自動車 ニューモデル 新型車
ルノー・キャプチャー
ルノー・キャプチャー 全 8 枚 拡大写真

ルノー・ジャポンから発表されたコンパクトクロスオーバー、ルノー『キャプチャー』のシートには大きく2つの特徴がある。

まず、リアシートが16cmスライドすることだ。同社マーケティング部商品・広報グループチーフマーケティングマネージャーのフレデリック・ブレンさんによると、「リアシートを最も下げた状態でのニールームは640mmで、Dセグメントのルノー『ラグナ』と同レベルの広さだ」という。

『ルーテシア』よりホイールベースが5mmしか長くない(キャプチャー:2605mm ルーテシア:2600mm)にもかかわらず、これだけのニールームを確保できた理由は、「Aピラーの角度を立て、ダッシュボードを前後に短くし、かつフロントシートの位置を(ルーテシアより)前にすることで、リア周りのスペースを拡大させた」と説明。

そして、「ヤングファミリーが(キャプチャーを)購入した場合、チャイルドシートを付けることもあるだろう。その際は、リアシートの下にあるレバーを引けば、シートを手前にスライドさせることが出来る。一番手前にすると、振り返れば手の届くところに子供が来るポジションになるのだ」と話す。

2つ目の特徴は、インテンスのみに採用している、ルノー特許の取り外し式シートカバー、“ジップシートクロス”だ。「例えば夏であれば涼しげなブルーを使ったり、冬は黒いバージョンを使うなど取り換えも可能で、今後アフターセールスで8種類展開する」と述べる。

また、「一番注目すべきは、カバーの上下にマジックテープが付いているだけではなく、シートに溝が入っており、この溝と、シートカバー側の溝があたる部分にあるマジックテープとがしっかりと合うようになっていること。これは200万円台のクルマでは考えられないくらい手の込んだ作りだ」と語る。このシートカバーは、フロントとリアの座面と背もたれが交換でき、ネットに入れて洗濯機でも洗うことも可能だ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る