三菱自動車の黒井義博常務執行役員は2月5日に都内にある本社で開いた決算会見で、タイの政情不安に伴う影響について「タイ国内の販売には影響はあるが、(現地の)生産台数が減ることは想定していない」との認識を示した。
黒井常務は2013年度のタイでの販売について「当初10万台を超える想定をしていたが、9万~9万5000台のレベルになるとみている」と下方修正したことを明らかにしたが、「インドネシアやマレーシア、フィリピンは堅調で、タイの減少を埋め合わせているのが現状」と説明した。
一方、現地での生産に関して「通常通り稼働している」とした上で、「タイで年間40万台以上を生産し、このうち国内分は10万台程度。タイから世界各国に輸出しており、こちらは非常に順調で、生産台数が減ることは想定していない」と述べた。