【日産 マーチ NISMO S 試乗】回るエンジンとクイックなステア、気持ち良さは格別…諸星陽一

試乗記 国産車
日産 マーチ NISMO S
日産 マーチ NISMO S 全 6 枚 拡大写真

「NISMO(ニスモ)」の名が冠された『マーチ』の「S」仕様は、チューニングされた1.5リットルエンジンと5速MTが採用されている。

アクセルペダル操作に対するエンジンのレスポンスやツキはいい。エンジン回転の上がり方はスムーズで、ストレスなくヒュンヒュン回転が上がる。1.5リットルで116馬力と最高出力はさほど高くはないが、マニュアルミッションということもあり、走らせての面白さはなかなかのものだ。

クラッチは軽めで、クラッチを操作に対するストレスは感じることがない。ペダルのレイアウトもよく、ヒール・アンド・トウもしやすい。ミッションの入りもよく、ポジションもわかりやすいので、MTとしての素性はかなりいいものと評価できる。

強化されたボディに、専用のサスペンション、205/45R16サイズのタイヤと、シャシー関連もチューニングが施されているマーチ NISMO Sは、コーナリングに関してもしっかりとした安定感を示してくれる。ステアリングギヤ比もクイックなセッティングとなり、コーナーに向かってステアリングを切っていくと、ボディがグイグイ、インを向きスポーティな動きを味わえる。

ひとつ残念なのはステアリングに伝わってくるタイヤのインフォメーションが希薄なこと。ここが改善されれば、楽しさはさらにアップするはずだ。

パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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