乾燥した天候が続いている影響で、全国のダムや河川の水位が減少傾向にあるため、3日夕方に人工降雨が実施された。セランゴール州では「恵みの雨」が降った。
気象局は2日、3日が人工降雨に適した天気となると判断したことから、セランゴール、ネグリ・センビラン、マラッカ、ジョホール州において人工降雨を実施することを決定した。しかし、実施直前になりネグリ・センビラン、マラッカ、ジョホール州では人口降雨に適した雨雲がないため中止となった。
セランゴール州では主要なダムや集水域において人工的に雨を降らせることを目標とし、雨雲の下で塩の微粒子をヘリコプターで散布する方法で人工降雨を実施した。
国家水道事業委員会(SPAN)は2月、首都圏に水道を供給しているダムの水位が下がっていることから、給水制限計画を発表した。実施期間は2月27日から3月31日までで、ゴンバック、クアラルンプール(KL)、ペタリンジャヤ、クラン、シャアラム、クアラセランゴール、フルセランゴールなどの地域で、住民220万人以上に影響が出るとみられる。
給水制限が実施されている地域の企業からは、給水がストップしたため水を買うためのコストが上昇しているとの
声が出ている。
(マレー・メイル、ザ・スター、3月4日、マレーシアン・インサイダー、3月3日)