ダイヤ改正で定期運転終了「あけぼの」ラストラン

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3月14日夜、上野駅の13番線ホームには最後の『あけぼの』を見送ろうと大勢のファンが詰めかけた
3月14日夜、上野駅の13番線ホームには最後の『あけぼの』を見送ろうと大勢のファンが詰めかけた 全 6 枚 拡大写真

3月15日のダイヤ改正に伴い定期運行を終える上野~青森間の寝台特急『あけぼの』が14日夜、ラストランを迎えた。同日夜、上野駅には下り最終列車の出発を見届けようと大勢のファンらが詰めかけ、去り行く「名列車」を見送った。

『あけぼの』は1970年に運行を開始。東京と東北を結ぶブルートレインとして長年親しまれてきたが、新幹線の延伸などによる利用者の減少と車両の老朽化を理由に、今春のダイヤ改正で定期運行を終えることになった。

14日夜の上野駅は、最後の下り『あけぼの』を見送ろうと大勢のファンらが詰めかけ、列車の入線前から「寝台特急 あけぼの」の文字が表示された駅の発車案内板にカメラを向けるなど、大変な賑わいに。同列車が発着する13番線と向かいの14番線ホームはカメラを構えた人で埋まり、13番線ホームでは一部入場制限も行われた。

列車は20時50分過ぎ、最後尾の客車(オハネフ24 10)を先頭にゆっくりと入線。青い車体がその姿を13番線に現すと、大勢の人でごった返すホーム上では背伸びをしたり腕を伸ばしたりして少しでもカメラにその姿を収めようとする人々の姿が見られた。同列車の入線直後、14番線には21時27分発の高崎線電車が入線し『あけぼの』の姿は見えなくなってしまったものの、ホーム先端は出発を一目見送ろうとする人々で埋め尽くされた。

出発時刻の21時16分。発車を知らせる機関車の汽笛が鳴り響くと、あちこちから「あけぼのー!」「ありがとう!」との歓声が沸き起こり、下り最終『あけぼの』は最後の旅へと出発した。

同列車は15日の9時52分に青森駅に到着する予定で、これによって定期列車としての『あけぼの』の歴史は幕を閉じる。『あけぼの』廃止に伴い、残るブルートレインは上野~札幌間の『北斗星』のみとなる。

《レスポンス編集部》

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