MH370便、捜索範囲を北東に移動…日本の衛星も浮遊物確認

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マレーシア航空370便の捜索エリア
マレーシア航空370便の捜索エリア 全 3 枚 拡大写真

インド洋上で墜落したことが確実視されているマレーシア航空(MAS)MH370便の捜索活動は、28日から範囲をこれまでより1,100キロメートル北東に移して続けられているが、午後5時時点で新たな発見の情報はない。

捜索の中心となっている豪州当局によると、新たな捜索範囲は豪州パースの西方1,850キロメートル付近で、範囲は31.9万平方キロメートルに広がっている。真相究明に必要なブラックボックスは、あと10日あまりで位置を知らせるビーコンのバッテリーがなくなるため回収が急がれるが、消息を絶った海域は3,000メートルと深く、捜索上の困難が予想されている。

27日は天候悪化のために捜索が中止となったが、28日は民間機6機も含めて総勢17機で再開されている。空からの捜索には日本など6カ国が参加、このほか豪州や中国の船舶、合わせて6隻による捜索が行われている。マレーシアも捜索チームをパースに向けて派遣すると発表した。

日本の情報収集衛星も、MH370便の機体の一部と見られる浮遊物10個あまりを撮影しており、映像はマレーシア側に提供された。撮影されたのは日本時間の26日午前9時から午後3時にかけてだという。最大のものは長さ8メートル、幅4メートルあった。

前日の27日に発表されたタイの衛星写真にも、300あまりの浮遊物が撮影されていた。ただ浮遊物の確認には至っていない。なおフランスの衛星が撮影したという122の浮遊物については、マレーシア当局がカモメだったと訂正した。

伊藤 祐介

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