MH370便捜索活動、中国の独走に批判の声も

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空
マレーシア航空 全 3 枚 拡大写真
インド洋上で行方不明になったマレーシア航空(MAS)MH370便の捜索活動を参加各国が粛々と行っている中、中国の独走が際立っている。

乗客の安否が絶望視される中、救援という当初の目的を離れて中国の技術的な実力誇示が目的になってしまっているとの指摘もある。

英国のインターネットニュース「スカイニュース」の安全保障担当のアリステア・ブンコール氏は、「中国の優位性を自国民に確認させる機会」になっていると指摘した。巡視船に同行している中国の国営メディアは巡視船が4、5日にブラックボックスのものと思われる信号を受信したと唐突に報じたが、豪州にある合同捜索チーム本部は寝耳に水だった。中国本国に先に連絡するのが中国のやり方だとしても、報道より先に合同捜索チーム本部に情報がもたらされるべきで、ブンコール氏は「中国が無法者化している」と批判した。’

事件発生当初から中国政府はマレーシア側に対して常に批判的であり、中国人乗客の家族が抗議デモを行う騒ぎも起き、マレーシア側を「人殺し」とまで呼んだ。こうしたヒステリックな反応には反発の声も上がっている。

ブンコール氏は、最も多くの乗客が乗っていたことから捜索活動の中で中国が主力として振る舞う権利があるのは理解できるとした上で、ブラックボックス捜索では独断的行動は役にはたたないと指摘。ブラックボックス発見が「レース」であっても、協調を欠いた「競争」ではないと述べた。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  6. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  7. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  8. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  9. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
  10. ニュル最速EVの称号を奪還へ! 『タイカン・ターボGT4 RS』は家族みんなで楽しめるポルシェに?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る