気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年5月7日付
●タイ混乱経済に痛手、首相失職、マイナス成長予測も(読売・7面)
●ソフトバンク営業益1兆円、3月期ドコモを初めて超える (読売・10面)
●トヨタ営業益15年も2兆円予想(朝日・8面)
●インテル、自動運転参入へ(朝日・8面)
●東証終値424円安、連休中の米株安・円高反映(毎日・4面)
●任天堂営業赤字464億円、3年連続ゲーム機苦戦続く(毎日・8面)
●フィアット日本勢に秋波、手薄なアジア攻略、CEO意中はマツダ・スズキか(日経・12面)
●二輪車、6年ぶり黒字、スズキ前期、大型車伸びる(日経・12面)
●中国販売、日産14%増、4月(日経・12面)
ひとくちコメント
GW前から始まった2014年3月期決算の発表が本格化しているが、ソフトバンクは、本業のもうけを示す営業利益が1兆853億円と前の期より36%増え、 初めて1兆円台に乗せた。
きょうの各紙が経済面で「ソフトバンク営業益1兆円」(読売)などと、大きく取り上げている。売上高、純利益とも初めてNTTドコモを超えて携帯電話国内トップに躍り出た。
きょうはトヨタ自動車が決算発表を予定しているが、連結営業利益は前期比7割増の2兆3000億円前後となったようで、現時点でソフトバンクはトヨタには及ばないものの、決算発表で会見した孫正義社長は「いずれトヨタも抜き、圧倒的な1位になる。決して2位3位に甘んじるような会社ではない」と強調したという。
孫社長は、「神童」とも呼ばれていた創業当初、売上高がまだ200万円未満だったころ、「将来は、豆腐屋のように1丁(兆)、2丁(兆)と数える会社になりたい」と大風呂敷を広げていたが、すでに売上高は達成、今回は営業利益も初の大台に乗せた。
しかも、スマートフォンの拡販で生み出したキャッシュと信用力を背景に、さらなるM&A(合併・買収)でる成長に意欲を燃やす。だが、日経は「孫社長の言う『世界一』を目指す道のりは平たんではない」と警鐘を鳴らす。