「マレーシアは世俗国家ではない」マレーシア首相府相発言が物議

エマージング・マーケット 東南アジア

イスラム刑法のハッド刑(固定刑)の導入を巡って論争が続く中、ジャミル・キル・バハロム首相府相の「マレーシアは世俗国家ではない」とのイスラム国家認識を容認する発言が物議を醸している。

ジャミル首相府相は、「歴史的にみてもマレーシアの成り立ちがスルタン制に基づくイスラム統治を基礎としたもので、スルタンは各州のイスラムの首長である」と指摘。「他宗教の信仰が平和裏を前提として認められてはいても、イスラムが連邦の宗教であることは連邦憲法第3条でも規定している」とした上で、イスラム裁判所の権限が及ぶ範囲の案件については世俗裁判所の権限が及ばないと述べた。

これに対しマハティール・モハマド元首相は、マレーシアはイスラム国家となる条件を満たしていないとした上で、イスラム国家化を強行すれば多くの社会問題が生じかねないと指摘。「イスラム裁判所の権限が及ぶ範囲の案件には世俗裁判所の権限が及ばない」との見解は誤りだとした。

民主行動党(DAP)のゴビンド・シン下院議員は、マレーシアが世俗国家かどうかは連邦裁判所に審判を仰ぐべき問題だと指摘。国王に対して連邦裁判所への審理依頼を要請した。

伊藤 祐介

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  2. スズキ初の軽EV『eスカイ』発売へ、その使命とは…開発責任者「アルトのように“時代に残る”1台に」
  3. 三菱重工、小型電動ターボを活用…窒素冷媒の超低温ブライン冷凍機を2027年発売へ
  4. 「これは売れそう」ワイルドな日産『キックス』発表にファン歓喜!「ROCK CREEK」12月発売へ
  5. メルセデスAMG『CLA 45』新型、ニュルでセグメント最速タイムを記録…3モーターで680馬力
  6. ホンダ『フリード』は次の改良でどう進化?「クロスター BLACK STYLE」登場か
  7. トヨタ『ハリアー』次期型はプレミアムSUVに進化!? RAV4、クラウンとの差別化どうなる?
  8. スマート #2、6都市のストリートアートで予告…超小型EV『フォーツー』復活へ
  9. からあげ棒まで1/64に、セブン-イレブンの情景模型 トミーテックが2027年2月発売
  10. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. 日立エナジー、空飛ぶクルマ向け電力インフラ整備へ…Eve Air Mobilityと覚書締結
  4. 生活道路の法定速度が30km/hへ、9月1日から引き下げ---ここまで影響アリ
  5. スズキ初の軽EV『eスカイ』発売へ、その使命とは…開発責任者「アルトのように“時代に残る”1台に」
ランキングをもっと見る