ニュー・ストレーツ・タイムズが報じたところによると、イラク情勢の悪化で原油価格が上昇しており、ほとんどのアジア諸国の経済に悪影響を及ぼす見通しだ。
例外は石油の純輸出国のマレーシア。原油価格は現在、1バレル105~115米ドルで、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのエコノミストは、現在の水準の原油価格が続いた場合、韓国、タイ、フィリピン、インド経済の成長率を0.45-0.25ポイント押し下げると予想している。
石油輸出量が輸入量より多いマレーシアについては、経済を0.2ポイント押し上げる効果が見込めるという。クレディ・スイスは、燃料油価格が10%上昇すれば、アジア経済は0.2ポイント成長が押し下げられると見ている。
スタンダード・チャータード銀行は「アジア経済は過去、1バレル100米ドル超の価格にも対応した。120~125米ドルにも対応できる」としている。