【日産 エクストレイル 試乗】高い走りの質と動力性能、しかしこれが本来の姿なのか…河村康彦

試乗記 国産車
日産・エクストレイル「20X “エマージェンシーブレーキ パッケージ”」
日産・エクストレイル「20X “エマージェンシーブレーキ パッケージ”」 全 24 枚 拡大写真

好評だった従来型のスタイリングを、「これからの時代には無骨に過ぎる」とバッサリ切り捨て。それでも従来型からのキャラクター継承をアピールするべく、TVCFなどではことさらに“OFF”の絵柄を強調するのがこのモデル。

【画像全24枚】

ちょっと高めヒップポイントとなるドライバーズ・シートに腰を降ろし、いざスタート。と、思いがけずしなやかなそのフットワークの仕上がりぶりに、(良い意味で)ビックリ。これはSUVというよりは、“上級セダン”と評しても良い乗り味の持ち主。

4.6m超の全長に1.8m超の全幅、そして5.6mという最小回転半径は、多くの日本の環境下でも「大き過ぎる」という印象を抱かずに済む上限か。4WDモデルで1.5トン前後の重量に、2リットルエンジン+CVTというパワーパックの組み合わせは、「強力加速が効くわけではないものの、日常シーンでの不満ナシ」と、動力性能上はそのような感触。

確かに走りの性能に格段の不満はないし、前述のごとくそのフットワークの仕上がりは思いのほか上質だったりするものの、そうは言っても最後に残るのは、「けれどもこのモデルは“やっぱりエクストレイルなんかじゃない”でしょ!」という思い。

本来は“新型『デュアリス』”となろうものを無理矢理エクストレイル後継と謳い、自身もが仕掛け人のひとりとなってようやく日本でも定着しつつあったはずのディーゼル仕様をあっさりとカタログから落としたりと、昨今の日産がとり続ける“日本市場軽視”というスタンスの集大成と感じられてしまうのが、何とも残念!

■5つ星評価
●パッケージング  :★★★
●インテリア/居住性:★★★
●パワーソース   :★★★
●フットワーク   :★★★
●オススメ度    :★★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダの新型「FRスポーツ」開発始動! 特許公開、次期ロードスターかアイコニックSPか?
  2. トヨタ『ルーミー』が10年ぶりの刷新…次期型はハイブリッド化か?
  3. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  4. キッザニア監修「Out of KidZania in かりや」、愛知県刈谷市で10月18日開催…パズルカー製作など26種の仕事体験
  5. 新型ランドクルーザーFJはまず“音”から! 純正の見た目のまま高音質化するスピーカー交換
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
ランキングをもっと見る