SUVやクロカン4WDが人気を集める中、ランドクルーザーの末弟として登場したランドクルーザーFJ。まず手を加えたいのが車内の快適性だ。車内の音楽環境を引き上げるためにスピーカー交換からはじめるのも選択肢のひとつ。
◆ランドクルーザーFJの快適性アップはスピーカー交換から始めたい
ランドクルーザーFJの内張を外してインナーにて取り付け
トヨタのクロカン4WDを代表するシリーズがランドクルーザーだ。その高いオフロード性能は世界中で知られ、現行ラインナップにはランドクルーザー300を筆頭に250、70など、ボディサイズやキャラクターの異なるモデルが用意されている。そんなランクルファミリーに新たに加わったのが今回取り上げるランドクルーザーFJだ。全長4575mm、全幅1855mm、全高1960mmとランクルファミリーでは比較的コンパクトなボディを持ち、新たなユーザー層にも注目されるモデルとなった。全長や全幅に対して背の高いフォルムや角張ったボディも印象的で、従来のランドクルーザーが持つ硬派なイメージとは少し異なる親しみやすさも魅力だ。
高強度のメタルバッフルでスピーカーが固定されるそんなランドクルーザーFJだが、街乗りなどの普段使いなら車内の快適性をより良くしたくなる。その中でも比較的取り組みやすく効果を感じやすいのがオーディオのグレードアップ。いまどきはスマートフォンを純正オーディオに繋いでストリーミングの音楽を楽しむ人も多いだろう。これまでは聴き流しているだけだったいつもの音楽が、スピーカーを変えるだけでボーカルが聴き取りやすくなったり、楽器の音がくっきりしたり、低音に力強さが加わったりして、新たな発見を感じることができる。カーオーディオに詳しくなくても違いを楽しみやすいカスタムなのだ。
ランドクルーザーFJ純正ダッシュボード奥スピーカー純正オーディオはドアスピーカーとダッシュ上部のスピーカーを組み合わせた構成。ここを大掛かりに加工することなくグレードアップできれば、初めてカーオーディオを交換するユーザーにもハードルは低い。そこで注目したのがBEWITH(ビーウィズ)のスピーカー「Lucent(ルーセント)」シリーズだ。同社はランドクルーザーFJのデモカーにLucentシリーズをインストールし、純正位置を生かした取り付けを実施。車内の見た目を大きく変えずに音を良くできるのがポイントだ。
◆BEWITH Lucent Duo165なら純正の見た目を変えずに高音質化できる
BEWITH Lucent Duoに換装数々のハイエンドスピーカーをラインアップするBEWITHの中で、より身近に本格的な音を楽しめるモデルとして用意されているのがLucentシリーズだ。上位シリーズで培われた技術を取り入れながら取り付けやすさにも配慮されているため「カーオーディオはよく分からないけれど、純正より良い音にしたい」というユーザーにも選びやすい。
カバーをすると純正同様の仕上がりとなるランドクルーザーFJに取り付けられたのは「Lucent Duo165(ルーセント デュオ165)」。16.5cmウーファー「L-165L」と2cmツイーター「L-20L」を組み合わせた2ウェイスピーカーで、専用ネットワークも付属する。簡単に言えば、ドア側の大きなスピーカーが中低音を担当し、ダッシュ側の小さなスピーカーが高音を担当する仕組みだ。それぞれの音を得意なスピーカーに任せることで、音楽をよりクリアに楽しめる。
見た目は純正のまま高音質化を実現取り付け面もランドクルーザーFJとの相性が良い。ドアスピーカーにはトヨタ車向けの専用バッフルを用い、16.5cmのユニットを純正位置にインストール。ダッシュ両脇に上向きで設置されている純正スピーカー部分にも専用ツイーターマウントを使い、Lucentの2cmツイーターを収められる。純正のドアやダッシュを大きく加工することなく取り付けできるのも大きなメリットだ。
クリアで解像度の高い音が楽しめる取り付け後もドア内張りや純正グリルはそのままなので、車内を見ただけではスピーカーを交換したことがほとんど分からない。ランドクルーザーFJのインテリアデザインを気に入っているユーザーにとって、これは大きな魅力だろう。見た目は純正のままなのに音楽を再生すると違いが感じられる。この“さりげなさ”もトレードインタイプのスピーカーならではだ。
Lucent Duo165の音を支えている技術も少しだけ紹介しておこう。高音を担当するツイーターには極薄のシルク系素材「ルーセントシルク」を採用し、クリアで聴きやすい高音を狙っている。中低音を担当する16.5cmウーファーには、上位シリーズでも実績のあるアルミ-マグネシウム振動板を採用。BEWITHではエントリークラスに位置するシリーズだが、スマートフォンのストリーミング再生からダウンロードした高音質音源まで幅広く楽しめる本格派だ。
◆もっと良い音が欲しくなったらDSPとサブウーファーを追加
パワードウーファーを加えることで厚みある迫力十分なサウンドに変化ランドクルーザーFJのオーディオをグレードアップするなら、まずはLucent Duo165へのスピーカー交換だけでも十分に楽しめるだろう。それまで聴いていたお気に入りの曲から今まで気付かなかった音が聞こえてくれば、毎日のドライブも少し楽しくなるはずだ。
そしてスピーカー交換をきっかけに「もっと良い音にしたい」と思ったら、次のステップとしてDSPやサブウーファーを追加すればいい。一度にすべてを交換する必要はなく、少しずつシステムアップできるのもカーオーディオの面白いところだ。
DSPで車室内のスピーカー環境を整えることで更なるレベルアップとなるDSPは「デジタル・シグナル・プロセッサ」の略称だ。難しそうな名前だが、役割は意外と分かりやすい。実は車内はオーディオ環境に最適とはいえない。左右のスピーカーから耳への距離がバラバラで、インテリアにはガラスや樹脂、ファブリックなどいくつもの素材が使われているため音の反射が乱れやすい。DSPは車内環境に合わせてスピーカーそれぞれの音のタイミングや音量、音質のバランスなどを細かく整えることができ、車内で音楽をよりきれいに聴けるようにしてくれる。BEWITHのセカンドブランド「PLUG&PLAY(プラグ&プレイ)」から用意されている「PLUG&PLAY 640」は、DSPと4チャンネルアンプを一体化したコンパクトなモデル。純正オーディオとスピーカーの間に加えることで、より細かな音作りが可能になる。専門店で施工&セッティングしてもらえば、ボーカルが目の前から聞こえるような感覚や、一つひとつの音がはっきりしたサウンドを楽しめる。スピーカーを良いものに交換したうえで、その実力をさらに引き出してくれるアイテムと考えれば分かりやすいだろう。
もうひとつ追加したいのがサブウーファーだ。サブウーファーとは低音を専門に再生するスピーカーのこと。今回のシステムならコンパクトなアンプ内蔵モデルの「FOCAL ISUB ACTIVE」などが候補になる。大きなウーファーボックスをラゲッジに置くようなシステムとは異なり、薄型で設置場所を選びやすいのも魅力だ。
サブウーファーというと「ズンズン鳴らすための装置」と思われがちだが、本来の役割はそれだけではない。エンジン音やロードノイズで掻き消されがちなベースやドラムなどの低い音をしっかり再生させることで、音楽全体に厚みが加わり、ボーカルや楽器まで自然に聴こえるようになる。音量を上げなくても音楽の豊かさを感じやすくなるため、普段から車内で音楽を楽しむ人ほど効果を感じやすいアイテムだ。
ランドクルーザーの新しい選択肢として登場したランドクルーザーFJ。車内の快適性を高めるなら、まずはスピーカー交換から始めてみるのも面白い。純正のインテリアをほとんど変えることなく装着できるBEWITH Lucent Duo165なら、カーオーディオに詳しくないユーザーでも始めやすい。
まずスピーカーを交換して音の違いを楽しみ、もっと良い音が欲しくなったらDSP、さらにサブウーファーへ。そんな段階的なシステムアップができるのも今回のプランの魅力だ。お気に入りのランドクルーザーFJにワンクラス上の音を加えれば、いつものドライブがもっと楽しい時間になるだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務する。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負う。現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。




