【パイクスピーク14】三菱、3年目で念願のEVクラス初優勝…増岡浩選手が凱旋

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【パイクスピーク14】三菱、3年目で念願のEVクラス初優勝、増岡浩選手が凱旋
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三菱自動車は、6月23日から29日に米国コロラド州で開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2014」の改造EVクラスに出場し、クラス初優勝を遂げた。3日、凱旋会見をおこなった監督兼ドライバーの増岡浩選手は「3年目の挑戦で、念願の初優勝を成し遂げることができた。皆様の応援と多くのパートナー企業の協力に御礼を申し上げたい」と喜びを語った。

昨年は予選でクラストップタイムを記録したものの、突然の雨と路面の荒れによりタイムを落とし勝利を逃していた。レース車両『MiEVエボリューションIII』は、昨年の教訓を活かし、空力性能とグリップ性能を大幅に向上、さらに先進の四輪駆動制御「S-AWC」を改良した。これにより練習走行時点から2台ともにクラストップタイムを記録、見事決勝につなげ、グレッグ・トレーシー選手が1位、増岡浩選手が2位、総合でも2位、3位という快挙を成し遂げた。

増岡選手は今回の作戦について、「山の天気は変わりやすい。1年目はゴール寸前で霧と雨と雹、昨年も10分前に降り出した雨で非常に悔しい思いをした。今年は予選の走りを抑えてスタート順を分散することも考えたが、スタート順位の良いところから出ようと“ガチの勝負”をかけ予選からアタックした」と語った。

監督として、レースを支えるチームエンジニアに対しては、「データ解析をとにかくしっかり、と頼んだ。レースにはたくさんの心配事があるが、ひとつでも少なくしてほしいと。そして、決してひとりで抱え込まないでほしいとお願いした」として、とにかくチームワークを大切にすることを心掛けたという。また、今回最高の走りを見せたパートナーであるトレーシー選手に対しては、「彼はパイクスピークで10回走っているマイスター。とにかく自由に走ってくれと言った」という。

いっぽうでハンドルを握るドライバーとしては「チームもクルマも信頼している。あとはアクセルをめいっぱい踏むだけ。レースを初めて30年。とにかく確実にゴールすることを心掛けた」と話した。

増岡選手は「3年間という長い時間はかかったが、ようやく、皆様の期待と社の応援に応えることができた」とした上で、レースで培われた経験、技術をこれから市販車に反映していくと述べた。

「この経験を我々は市販車に結びつけるのが大きな仕事。レースは限界を極めるが、あくまでも我々が販売するのはお客様用のクルマ。お客様目線で、雨や雪、ラフロード、滑りやすい路面でも確実に走れるクルマを(作っていく)。エンジン車とは違って、EVはレスポンスが違いトルクもある。エンジン車とは違う制御が必要。レースを通じてたくさんのことを学んだ。これを開発の糧にすべく邁進していく」(増岡氏)。

三菱はパイクスピークへの挑戦について、もともと3年を目処としており、来年以降の参戦については現時点では未定だという。ただし、「アジア・クロスカントリーラリー」参戦車両として『アウトランダーPHEV』を提供するなど、レースへの積極的な関わりは続けていく、とした。

《宮崎壮人》

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