いすゞ自動車の川原誠取締役常務執行役員は8月4日に都内で開いた決算会見で、海外の主力市場であるタイの状況について「新しいお客さんから受注がとれているなどの良い材料も出ているが、これから力強く回復するというような感触は得られていない」と述べた。
川原常務は「5月に軍が政権を掌握した以降、国としては落ち着きをみせていると理解している。消費者のマインドも徐々に上がってきているというデータもでている。ただ、明らかに需要が回復するという傾向はでていないとういうのが現状」と分析。
一方で「タイの国もかなりGDPレベルが高まり内需も上がっている。特に消費財関連のものは政情が安定してくればやはりあがってくるのではないか、それにともなって物流が増え、新しいトラックの需要もでてくるのかと半分期待もしている」とも語った。
さらに「第3四半期以降、全体として需要が戻ってくることを期待したい。とくに3月がタイの需要期なので、そこに向けて上がってくることを期待しているのが本音」とも話していた。