JR西日本、近畿・広島地区に「路線記号」導入

鉄道 企業動向
JR西日本はアルファベットで路線を区分した「路線記号」を近畿・広島両エリアで導入する。画像は路線記号を追加した車両の種別表示イメージ。列車利用時の「わかりやすさ」向上を目指す。
JR西日本はアルファベットで路線を区分した「路線記号」を近畿・広島両エリアで導入する。画像は路線記号を追加した車両の種別表示イメージ。列車利用時の「わかりやすさ」向上を目指す。 全 5 枚 拡大写真

JR西日本は8月6日、近畿エリアと広島エリアに「路線記号」を導入すると発表した。各路線にアルファベット1文字を付与。路線を表す色(ラインカラー)の設定も拡充する。

同社によると、JR西日本管内では路線間をまたがる直通列車が多く、ターミナル駅では行き先の異なる列車が同じホームから発車する場合もある。訪日外国人などに対して行き先を分かりやすく案内するため、路線記号を導入することにした。

近畿エリアでは、敦賀~米原~京都~大阪~神戸~姫路~相生~上郡・播州赤穂間の北陸線・琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・山陽線・赤穂線を「A」、大阪市内を一周する大阪環状線を「O」とし、それ以外の路線はほぼ分岐駅順にアルファベットを付与する。あわせて一部の路線に設定されているラインカラーを拡充する。

敦賀駅を起点として近江塩津駅で「A」から最初に分岐する湖西線は「B」、続いて草津駅で分岐する草津線は「C」となる。次の分岐点は湖西線が分かれる山科駅だが、湖西線には先に「B」が割り当てられているため、京都駅で分岐する奈良線に「D」、嵯峨野線に「E」が付与される。おおさか東線は「A」から分岐していないが、2018年度末までに「A」の新大阪駅まで延伸開業する予定であることから「F」が割り当てられる。

広島エリアでは広島駅を中心に広がる5線に新たなラインカラーを設定。色の頭文字を路線記号とする。山陽本線は広島~白市間のラインカラーが緑で、路線記号は「Green」の頭文字「G」。可部線はラインカラーが青、路線記号が「Blue」の頭文字「B」になる。

JR西日本は駅や車両内で掲出している路線図・停車駅案内について、本年度中に路線記号を活用した新デザインのものに取り換える予定。駅の案内表示についても本年度以降順次、新デザインに取り換えていく。車両の種別表示は近畿エリアで本年度中に交換。広島エリアでは本年度末から使用を開始する新型車両の227系において、路線記号を活用した種別表示を導入する予定だ。

《草町義和》

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