【アジアクロスカントリーラリー14】5日目…三菱 アウトランダー PHEV、回生が活きペース上げる

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【アジアクロスカントリーラリー14】5日目…三菱 アウトランダー PHEV、回生が活きペース上げる
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アジアクロスカントリーラリー5日目。ラリーはアンコールワットを出発し、カンボジア西部の街バタンバンに向かった。

本日のSSは昨日の逆回りとなる予定だったが、あまりにハイスピードになることなどを理由にSSの前半約110kmがキャンセルとなった。このため、走行はSSスタートまでの移動約16km、SS約80km、ホテルまでの移動約90kmの計約186kmとなった。さらにSSスタートからしばらくの区間で道路整備が行われていたことなどから、スタート地点が当初の予定よりも10kmほど先に移動された。

コースの80%がしっかりと締まった路面でハイスピードコース。残りの20%が深い穴の開いたギャップのきついコースとなった。

この日三菱『アウトランダーPHEV』は動力電気系のセッティングを変更。より充電を重視したものとしていた。チャージモードでの充電を積極的に行えるようにしたセッティングで、ドライバーがチャージモードを多用することでより多くの充電を可能とした。ドライバーはフットブレーキよりも回生ブレーキを多用することで、より充電を行い、そこで得られた電力を加速に生かすことが可能になる。

こうしたセッティングの変更はリザルトにも生かされ、この日のSSでは今回最高位となる8位に入った。なお、総合順位については、執筆時点では発表されてない。

この日のセッティングについてドライバーの青木孝次選手は、「モーターが使える状態を多くすることで速く走ることが可能。走りやすさもエンジンだけよりもいい。そして燃費もよくなるのにビックリした。70kmのSSを全開で走って、燃料計は一目盛りしか動いていない」

また、ボディについても「モノコックなのにしっかりした剛性を持っていることを感じ取れる。SSを走った後もボディにきしみ音などが出ることはなく、しっかりとしていることが確認できる。さらにトラックベースのモデルとは違って、ちゃんとしたラグジュアリー感があるので、疲れないのもこのクルマの大きな特徴」と語った。

三菱自動車開発本部EV・パワートレインシステム技術部の齋藤潤氏は「カンボジアに入ってからは高速コースが続くので、発電をメインとしたセッティングとしています。発熱の問題と戦いながら、より効率のいい充放電のバランスを取っています。モーターを使いたいときに使えるようにバッテリーの状態を持っていくことが重要なポイントとなっています」と語った。

明日はカンボジア内でもっとも長い約200kmのSSが行われる。現在までほとんど雨は降らず、ドライコンディションが続いている。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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