セランゴール州首相後任候補の名簿提出、王室が9月3日を期限…イスラム党は従う方針

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

人民正義党(PKR)を除名されたマレーシア・セランゴール州のカリド・イブラヒム州首相の後任問題に関連して、同州スルタン王室は同州与党・人民同盟(PR)の構成党3党に対し、9月3日を期限として少なくとも2人の名前を後任候補として提出することを文書で求めた。

後継を巡る意見の相違からPR内での歩調が乱れかねず、PRが今後も結束を維持できるかどうかに注目が集っている。

汎マレーシア・イスラム党(PAS)はスルタンの意向に沿う方針だが、同党からは候補者を出さずPKRの議員の名前を出す方針だ。一方、PKRと民主行動党(DAP)は依然として、PKRのワン・アジザ氏を単独候補者として推す方針を崩しておらず、スルタンの指示に対してどのように対応するかが注目。

PRと敵対する国民戦線(BN)やマレー保守派は、スルタンの指示を無視するような態度をとるPKRとDAPを無礼だとして、ここぞとばかり攻撃の手を強めている。

同州スルタン、シャラフディン・イドリス・シャー殿下は、26日にカリド氏と会見し、カリド氏から出された辞表の受理を次期州首相が決まるまでの期限付きで保留した上で、PRに複数の候補者を挙げるよう要請していた。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. 燃えるエアフィルターに有害なブレーキも…メルセデスベンツの粗悪偽造品、2024年は150万点超を押収
  6. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  7. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  8. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  9. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  10. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る