マレーシア連邦政府は9月から10月にかけての2カ月間、パーム原油(CPO)の輸出の関税をゼロとすると発表したと、ザ・スターが報じた。
関税ゼロの承認によりCPO価格が上昇することを狙いとしている。CPOの輸出関税はCPO価格に応じて4.5-8.5%に設定されている。
アマル・ダグラス農園産業一次産品相によると、政府はCPOの輸出量を60万トンとし、在庫量を年内に160万にトン減らすことを目標としている。
マレーシア・パーム油委員会(MPOB)の統計によると、7月のパーム油在庫量は168万トンだった。現在のCPO価格は1トン当たり2250リンギ。年内のCPO平均価格は1トン2200リンギ程度となるという。
精製パーム油の輸出は関税ゼロが今後も維持されるという。連邦政府は軽油にバイオディーゼルを7%添加した「B7」の使用を義務付ける方針で、12月までの実施が予定されている。年内のCPO平均価格は1トン2200リンギ程度。