アプリリア カポノルド 1200 トラベルパック 発表…元GP王者が語る“自動プリロード”の魅力とは
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まずはフロントフォークの圧力センサー、スイングアームの角度センサーによる“姿勢検知”。次に四輪の技術を応用した「スカイフック理論」と「振動加速度ダンピング理論」の2つを組み合わせた“ソフトウェア”。そして加速・ライポジ・排気・ブレーキ状況を常に把握し、前後サスを同時に調整する“制御マップ”。これらの情報をもとに最終的なダンピング値が瞬時に決定し反映される。そしてさらに、リアサスの固定4モード+オートの5段階の“自動プリロード調整機能”が備わっている。
この電制サス以外にも、ABS、トラクションコントロールなど様々な電子制御が装備されている。バイクに転倒はつきものだが、この電子制御群により高い安全性を確保した。
では、このバイクの本質的な魅力は一体どこか? いち早くこのモデルに試乗した、1993年のロードレース世界選手権、GP250チャンピオンの原田哲也氏は「第一印象はラクに乗れるマシン。2日間で400km程走ったが、まだ乗っていたいと感じた」と話す。
続けてサスペンションについて「1人乗り時の固定プリロードで走っても、柔らかすぎずにコーナーできちんと踏ん張ってくれた」と述べた。
原田氏はさらにエンジンの印象についてもひと言。「エンジンモードを最高の“スポーツ”で走っても、唐突にパワーが出過ぎず恐怖感がなく、かつ回せばきちんと出力が立ち上がり、楽しいエンジン」と語った。
《阿部哲也》