「神父がイスラム改宗」ウトゥサンがデマニュースを謝罪

エマージング・マーケット 東南アジア

統一マレー国民組織(UMNO)系のマレー語紙「ウトゥサン・マレーシア」が、インドネシア在住のカトリック神父が17カ月間もの昏睡状態から醒めた後にイスラム教に改宗したとの外電ニュースを12日付けで掲載したが、これが真っ赤なウソだったことが分かり謝罪に追い込まれた。

問題の記事は「ワールド・ニュース・デイリー・リポート」(WNDR)から引用したもの。インドネシア・ジャワに住む87歳になるスペイン人のエドゥアルド神父が心臓病で昏睡状態となり、17カ月後に奇跡的に意識を回復したが、「アラーと話し天国を見せられた」と話してイスラム教に改宗したという。

WNDRは過去にもセランゴール州スルタン皇太子がキリスト教に改宗したとか、マレーシアでサルに育てられた少年が見つかったなどと根拠不明の怪しげなニュースを報じた前科がある。

「ウトゥサン」がイスラムに都合のよい話題ということで飛びついたようだが、同紙は過去にも「華人はさらに何が欲しいのか」と題する記事や華人系企業が採用にあたってマレー人学生を差別しているとする記事を掲載して「華人差別」と物議を醸したこともある。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  5. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  6. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  7. トヨタ株価が急反落、今期業績上方修正も失望売り
  8. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  9. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  10. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る