「神父がイスラム改宗」ウトゥサンがデマニュースを謝罪

エマージング・マーケット 東南アジア

統一マレー国民組織(UMNO)系のマレー語紙「ウトゥサン・マレーシア」が、インドネシア在住のカトリック神父が17カ月間もの昏睡状態から醒めた後にイスラム教に改宗したとの外電ニュースを12日付けで掲載したが、これが真っ赤なウソだったことが分かり謝罪に追い込まれた。

問題の記事は「ワールド・ニュース・デイリー・リポート」(WNDR)から引用したもの。インドネシア・ジャワに住む87歳になるスペイン人のエドゥアルド神父が心臓病で昏睡状態となり、17カ月後に奇跡的に意識を回復したが、「アラーと話し天国を見せられた」と話してイスラム教に改宗したという。

WNDRは過去にもセランゴール州スルタン皇太子がキリスト教に改宗したとか、マレーシアでサルに育てられた少年が見つかったなどと根拠不明の怪しげなニュースを報じた前科がある。

「ウトゥサン」がイスラムに都合のよい話題ということで飛びついたようだが、同紙は過去にも「華人はさらに何が欲しいのか」と題する記事や華人系企業が採用にあたってマレー人学生を差別しているとする記事を掲載して「華人差別」と物議を醸したこともある。

伊藤 祐介

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