マレーシア国内銀行再編、次の標的はAMMBか…大株主2者が株売却の意向

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(イメージ)
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CIMBグループ・ホールディングス、RHBキャピタル、マレーシア・ビルディング・ソサエティー(MBSB) の国内銀行3行が先ごろ合併合意したことを受け、マレーシア国内銀行のさらなる再編が進む可能性が指摘されている。

新たな再編の震源地となりそうなのは、中堅のAMMBホールディングス。大株主のオーストラリア・ニュージーランド・バンキング・グループ(ANZ)とアズマン・ハシム氏が持株売却の意向を示しているとの報道が合併・買収(M&A)実施の臆測に火を付けた。両者はそれぞれAMMB株24%、16%を所有している。

ANZは豪州政府が大手4行に要求している年内の「ティア1」自己資本比率8.5%目標の達成を迫られているにも関わらず、今年第1四半期には8.33%に下がっている。このためANZが非中核海外事業を売りに出す可能性が高いとみられる。

CIMBリサーチのアナリストによると、売却先がマレーシアの銀行業界の戦略的再編に左右されないノンバンクになる可能性が高い。現時点で中央銀行バンク・ネガラによる介入はみられないものの、将来的に銀行合併推進のための圧力をかけてくる可能性は否定できず、その場合には自動車ローン事業を拡大したいマラヤン・バンキング(メイバンク)が買収に乗りだしてくる可能性はあるという。

伊藤 祐介

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