豪教育界に衝撃…「校内で覚せい剤の取引」小学校校長が告白

エマージング・マーケット オセアニア

州政府は薬物カウンセラー予算カット

 フェアファクス系メディアは、オーストラリア国内でメタアンフェタミン系覚醒剤、通称アイスの中毒が12歳の学童にまで浸透していることを報じた。マイク・ベアード保守連合NSW州政権は、キリスト教福祉団体系の、州でも唯一の若年者を対象とした薬物アルコール対策・カウンセリング・サービスの予算を切り捨てようとしている。

 23日付サン・ヘラルド紙は、12歳でアイス中毒になった少女らにインタビューした記事を掲載し、NSW州の小学校長の少なくとも11人が「クラスでアイスが密売されているのではないか」との疑惑を語っていると伝えている。

 キングス・クロスのウェイサイド・チャペルから始まったテッド・ノフス財団の学校プログラムは州で唯一の高校薬物アルコール・カウンセリング・サービスを行っているが、これも予算が打ち切られることになっている。州内で摘発された薬物密造組織は5年で2倍になり、連邦警察の密輸摘発は3年で8倍になっているが、これは単に闇市場の違法薬物総量が増えたことの反映に過ぎないと考えられる。NSW大学の調査でも、同財団のリハビリテーション・プログラムを受けている若年者は過去5年で1000人にのぼるとされている。同大学の公衆衛生学主任講師のサリー・ネーサン博士は、「薬物使用者の年齢が下がってきている。この問題に対して公衆衛生の面でも法秩序の面でも何の進展も見られない。社会全体としてこの問題をもっときちっと論議すべきだ」と懸念を表明している。

 1999年にボブ・カー労働党州政権によって「ドラッグ・サミット」が開かれ、同財団への資金が設立された。しかし、ベアード州政権は322,500ドルの資金を廃止することを決めている。このことについて、州教育省は、「問題があれば学校が個別に学校予算を使って同財団のサービスを受けることができる。そのための予算も配分してある」と語っている。(NP)
http://www.smh.com.au/nsw/the-ice-age-12yearolds-are-slaves-to-the-drug-but-school-counselling-service-is-to-be-axed-20141121-11pxpi.html

学童にまで浸透する覚醒剤中毒

《Nichigo Press》

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