燃費3割アップも夢じゃない?…JAF エコドライブ講習に参加してみた

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インストラクターの同乗のもと、エコドライブにチャレンジ
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日本自動車連盟(JAF)は「エコトレーニング」と呼ぶエコ運転実習を全国で実施している。座学講習と実車を用いた実技講習をみっちり約4時間かけてエコドライブの極意をたたき込むという内容だが、JAF非会員でも2057円、JAF会員であれば1028円という非常にリーズナブルな価格というのも魅力で人気を博しているという。

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このエコトレーニング、どのような講習内容なのか、そしてどれほどの効果があるのか、実際に体験参加したのでレポートしたい。

◆8年間で約5500名が受講

JAFによると、このエコトレーニングは2005年(平成17年)からスタートし、2013年度末までに486回、総受講者数は5484名にのぼるという。1回当たりの参加者は10~20名程度で、1台につき受講者2~3人が乗り込んで順番にステアリングを握り、実技実習を行うという少人数トレーニングだ。取材当日は女性や20代の若者も参加していた。

流れとしては、(1)まず最初にインストラクターの同乗のもと、ふだんの運転方法で燃費データを計測。(2)次にインストラクターによる座学講習でエコドライブの理論を学ぶ。(3)その座学で学んだ理論を頭に入れて再度実車でエコドライブを実践しデータを計測。(4)最後に計測した診断書をもとに、インストラクターが個々人の運転についてアドバイスをおこなって終了、というもの。

今回取材したのは、神奈川県座間市にある都南自動車教習所でおこなわれたエコトレーニングだ。この日の参加者は記者含めて15名で、だいたい平均的な参加者数だという。

まずはJAFや近隣市の環境部門担当者からの挨拶のあと、さっそく実車に乗り込んでふだんどおりの運転で燃費計測をおこなう。コースは教習所内を5秒の一時停止や20秒の比較的長い停止を含めて数周回るもので、距離はおよそ1.5km。

◆まずは通常運転で燃費計測

今回の実技用の車両はトヨタ『カローラアクシオ』で、運転席のステアリングコラム下にあるOBD II端子にはBluetoothを内蔵するデータロガードングル(テクトム製)が刺さっており、ここから吸い出したデータをインストラクター用のAndroidタブレットとで通信し、燃費を計測する。タブレットの計測用アプリは、アクセル開度やエンジン回転数などさまざまなデータがリアルタムで表示され、トリップ毎の燃料消費量が計測可能となっている。

記者は、いちおうふだんからエコ運転を心がけており、それほどアクセルもふかすタイプではないと自認している。教習所内はストレートが短く最高速は出せて40km/h程度と、これ以上のエコドライブは難しいのではないかと思われた。通常運転での燃費は12.2km/リットル。短距離・低速でのストップ&ゴーの連続という前提で考えれば決して悪い数字ではない。

◆座学では実践的なエコドライブテクニックを頭で理解

つぎは教室での座学講習。およそ1時間の講習で触れる内容は多岐に渡るが、ここでは要点をかいつまんで説明するにとどめておこう。

今回の講師はJAF関東本部の小畑涼氏。小畑氏が力説するのは「エコドライブ=省エネ運転ではない」ということ。JAFがエコトレーニングを通じてドライバーに強調するのは、「燃費向上」だけでなく、「安全の確保」「交通の円滑」という3つの要素がそろってはじめて「エコドライブ」と呼べるのであり、燃費向上を意識するあまり、流れの妨げになるほどの低速運転は推奨していない。

「エコロジー・エコノミー・セーフティというエコドライブの3要素を意識して運転することが重要で、このうちのひとつが欠けてもいけません。スムーズな運転が出来るようになれば、燃費向上だけでなく、事故抑止につながるというデータも出ています」(小畑氏)。

エコドライブでもっとも重要な要素になるのがアクセルワークだ。「自動車の走行モードによる燃料消費は、発進時に38%、巡航時に35%、減速時に8%、停止時に19%と言われています。とくに大きなエネルギーを必要とする発進時は、ブレーキから足を離して一呼吸置いてからアクセルを踏む、クルマ動き始めたらふんわりアクセルを心がけることが肝要です。20km/hまで5秒をかけて加速するのが目安です」(小畑氏)。

このほか、巡航時は前の交通状況を先読みして一定速度で走行する、減速時はエンジンブレーキを併用してスムーズに、停止時はアイドリングストップを積極的に使う、などの実践知識が紹介された。

◆燃費向上幅は36%、継続実践でこそ意義あるエコドライブ

座学が終われば、いよいよエコドライブの実践トレーニングだ。最初の燃費計測と同じ組でそれぞれステアリングを握り、座学で得たエコドライブのテクニックを駆使して運転する。リアルタイムに表示されるタブレットの燃料消費表示を見ていると、やはり効果があるのはアイドリングストップとふんわりアクセルだ。見るからに加速はゆっくりだが、コーナーでの急減速が必要でなくなるので、通常運転と比べても周回タイムは大差ない。同乗する乗員にとっては、加減速やコーナリング時の揺れが減るので、快適なドライブになる。

さて、計測が終了すれば再び講義ルームにもどり運転診断結果を確認する。結果は16.6km/リットル。通常運転(12.2km/リットル)時と比べて36.6%の向上だ。インストラクターが紙に出力された各項目の数字を見ながら運転の傾向や改善ポイントをアドバイスしてくれる。

さすがに現実の路上で36%の燃費向上は難しいだろうが、実践できるTipsも少なからずあり、効果は見込めそうだ。「JAFではエコドライブに関する意識を啓発する上でもエコトレーニングの重要性を認識しておりまして、多くの方々に受講いただければ嬉しいですね。また、エコドライブは継続的にやっていただくことに意義があります。Webやスマートフォンのアプリで利用できる燃費管理サービスもありますので、こうしたサービスを利用しながら効果を確かめて、エコドライブを続けていただくのが理想です」(小畑氏)。

《山谷克明》

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