マレーシア航空再建に向けた法案が上程…新会社設立や事業目的など盛り込む

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空(参考画像)
マレーシア航空(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

赤字を抱えるマレーシア航空(MAS)の経営再建に向けた法案「2014年マレーシア・エアライン・システム(運営)法」が、26日の議会に上程された。

MASに代わる新会社「マレーシア・エアラインズ(MAB)」の、1965年会社法に基づく設立、MABがMASや子会社(アバカス・ディストリビューション・システムズ・マレーシア、エアロクリーン・サービシズ、MASアワナ・サービシズなど)の経営及び運営の権限を持つこと、社名とマレーシアのフラッグキャリアとしての目的や他の事業を継続するなどの内容となっている。またマレーシア発着便の継続的な運航など、国民や経済の利益のため、営利事業として今後もこれまでと同様の航空サービスを提供するとしている。

MABは実質的にMASの後継となる会社となり、従業員や事業を引き続くことになる。ただし、新会社であるMABは、MASの元社員への福利厚生や現職の社員の退職計画などをこれまで通り行う責任は持たない。また、事業契約の条件などは再度見直し、検討を行うことになる。

MABの社員の活用や生産性向上、休暇や労働時間、勤務時間やフライト時間の制限、勤務シフトのスケジュールなどは適切な法律や国際的な基準に基づいて決められる。「2014年マレーシア・エアライン・システム(運営)法」では、不履行あるいは重過失でない限りはいかなる裁判所や仲裁機関においても起訴、申立ての対象になることはない。同法の有効期間は5年間あるいはMABがブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に上場されるまでのいずれか早い方となっている。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
  6. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  7. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  8. 純正ルックで音質激変! アルファード乗り必見の「ビーウィズ・ルーセント」装着インプレッション
  9. ジープ『コンパス』新型の写真公開! アウトドアファンの要望に応える新インテリア
  10. バブル直後、520万円で発売された伝説のバイクに出会った…知る人ぞ知る「ホンダNR」とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る