豪クイーンズランド州で、ソフトボール大の雹が降る暴風雨…被害150億円

エマージング・マーケット オセアニア

雹や突風による損害1億5千万ドル

 11月27日、QLD州南東部の人口稠密地域でソフトボール大の雹が降り、突風が吹き荒れるなどして負傷者多数を出し、各所で停電、倒木、屋根全壊など被害総額は1億5千万ドルに達している。そのため、キャンベル・ニューマン州首相は、後片付けのために陸軍の出動を要請した。

 停電は10万戸に及び、各所で公共交通機関が立ち往生し、道路は浸水し、家屋、自動車に甚大な被害を出し、飛行場では軽飛行機やヘリコプターが風に吹き飛ばされるというすさまじさになった。

 最高風速は140km/hを記録し、落雷件数は6,000件になった。死者はなく、負傷者は29人、州緊急救援局(SES)への救援要請電話は1,300件にのぼる。

 28日現在で家屋保険の保険金請求件数は15,060件、額は1億920万ドルを超えているが、ニューマン州首相は、「総額は1億5千万ドルにもなるだろう。保険会社の申請処理が済むまでにしばらく時間がかかると思う。私のところには負傷者は12人でいずれも軽微という報告が入っている。雹と風のすさまじさを考えると人的被害が比較的小規模だったのは不幸中の幸いだ」と発表している。

 消防緊急救援局では、「救援隊や郡部消防局のボランティアが出動しているが、嵐の後片付けは29日までかかるだろう」と発表している。また、電線が642箇所で切断され、105,000戸が停電した。また、8,000戸近くが28日夜も停電したままになっており、配電会社Energexでは、「40人ほどが徹夜で復旧作業を続けており、29日はさらに増員し、29日午後には復旧するよう努力している。(NP)
http://www.abc.net.au/news/2014-11-28/brisbane-storms-68000-residents-still-without-power/5924112

QLD州南東部に猛烈な暴風雨被害

《Nichigo Press》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  3. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  4. BYDが新型PHEVワゴンを欧州初公開、エンジン併用で航続1300km以上…IAAモビリティ2025
  5. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  6. 水素、バッテリー、サーキュラーエコノミー、最新のエネルギー技術が一堂に~第24回 スマートエネルギーWEEK【秋】~ 9月17日開幕PR
  7. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  8. 【ジープ レネゲード eハイブリッド 新型試乗】レネゲード、ここにいよいよ極まれり…島崎七生人
  9. スズキ新型EV『eビターラ』、2026年1月日本発売…399万3000円から
  10. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る