中国新車販売、2.3%増の209万台…日系3社ではトヨタが4か月連続増 11月

自動車 ビジネス 海外マーケット
トヨタ カローラ(北京モーターショー2014)
トヨタ カローラ(北京モーターショー2014) 全 3 枚 拡大写真

中国汽車工業協会は12月10日、中国における11月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は、209万900台。前年同月比は2.3%増と、21カ月連続で前年実績を上回った。

中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが出た。その影響を受けて、日系メーカーは2012年9月以降、新車販売が減少。2013年春以降は明確な回復基調にあったが、2014年3月以降はひと桁台の伸び率。しかし、11月実績の209万900台は、7か月ぶりの200万台超え。

日系メーカー3社の11月実績では、トヨタが約9万2300台を販売し、前年同月比は2.9%増と、4か月連続の前年実績超え。今夏モデルチェンジした主力セダンの『カローラ』と、新型『レビン』の販売が引き続き好調。

日産は、約11万6200台を販売。前年同月比は11.8%減と、5か月連続で前年実績を下回った。これは、商用車の販売が落ち込んだのと『ティーダ』などの小型乗用車の販売競争が激化したのが要因。

ホンダは7万2973台を売り上げ、前年同月比は12.1%減と、5か月連続で前年実績を下回った。そんな中、広汽ホンダでは、新型『フィット』の投入により、前年実績の4.2倍の1万3061台と伸びた。一方、東風ホンダでは、小型MPVの『ジェイド』が21.7%減の5321台と、3か月連続で減少した。

中国の2014年1-11月新車販売は、前年同期比6.1%増の2107万9100台。2013年の新車販売は、前年比13.9%増の2198万4100台。初めて2000万台を超えるとともに、米国を上回り、5年連続で世界一に君臨している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る