【シトロエン C4ピカソ 試乗】ショートホイールベースが生む運動性能の高さ…諸星陽一

試乗記 輸入車
【シトロエン C4ピカソ 試乗】ショートホイールベースが生む運動性能の高さ…諸星陽一
【シトロエン C4ピカソ 試乗】ショートホイールベースが生む運動性能の高さ…諸星陽一 全 3 枚 拡大写真

シトロエン『C4ピカソ』がフルモデルチェンジ。C4ピカソとして2代目、クサラピカソから数えると3代目にあたる。

先代モデル同様に「グランドピカソ」が存在。このピカソはグランドピカソに比べて、ホイールベースが55mm、全長が160mm短く、シートも2列配置となる。当然車重も軽くなり、-70kgとなっている。

搭載されるエンジンは例の1.6リットル4気筒ターボで、最高出力は165馬力。ターボ過給エンジンとは思えないピックアップのよさをもちながら、ターボエンジンらしいトルクフルな特性を持つ。つまり、メリットは生かされデメリットは隠されている。グループとしてエンジンの数を減らし、搭載するクルマの特性に合わせてエンジンのチューニングを変えるという手法は意外なほどうまくいっている。ひとつのエンジンに対して行われている作り込みの深さも感じられる。

ハンドリングはショートホイールベースを感じるキビキビ感のあるもの。だかといってけっして乗り心地が悪いわけではなく、しっとりとした乗り心地を確保している。新しく採用されたEMP2と呼ばれる新開発プラットフォームがクルマの動きを上手に受け止めているのだろう。

全長が短いピカソは、グランドピカソとリヤドア以後のサイドビューのデザインがまるで異なる。とくにリヤハッチは傾斜角が大きいデザインで、スポーティな印象を与えている。このエクステリアから感じられるイメージをしっかりと走りにも活かしているところがオーナーを満足させてくれる部分だろう。いざというときに少しでも人が乗れるようにという日本のミニバン的な考えとは異なり、そんなに乗らないのだからかっこいいほうがいい…という割り切った考え方にも好感が持てる。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  4. 「昭和のオート三輪風に…」ソーラーパネル搭載3輪EV『スリールオータ』に注目!「なんか可愛い」とデザインを評価する声も
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る