【トヨタ MIRAI 試乗】高級セダン並みの静かな移動空間を実現…藤島知子

試乗記 国産車
トヨタ MIRAI(ミライ)
トヨタ MIRAI(ミライ) 全 10 枚 拡大写真

トヨタが提案する次世代のエコカーとして注目されているのが水素燃料電池車『MIRAI』。

【画像全10枚】

水素と酸素の化学反応によって生まれた電力でモーターを動かして走り出すだけあって、変速機構を持たず、エンジンのような振動も発生しないため、その走りはどこまでもシームレス。防音効果の高いガラスなどを用いながら、本来なら目立つハズの走行ノイズが車内に透過することを押さえ込み、高級セダン並みの静かな移動空間を実現している。モーター駆動というだけに、背中を押さえるようなパワフル感を期待していたが、そのあたりは敢えて主張しすぎず、静かに、快適に移動出来るクリーンなクルマとして出過ぎた感じは与えないのがトヨタらしい。

パッケージングについては、水素を貯蔵するタンクや専用のFCスタックが搭載されるため、トランク容量は少々狭めだが、居住空間については、後席のヒザ周りに十分なゆとりがもたらされている。インテリアに目を向けると、メーターパネルはシステムの作動状況を示すTFTカラーメーターが採用されているほか、エアコンの操作パネルには指先でタッチ操作ができるフラットパネルを採用。

大らかに身体を包み込むシートはブルーブラックやウォームホワイト、ブルーホワイトといったカラーを用意。仕立てのいい滑らかな肌触りのレザーを用いることで、全体をモダンで洗練されたイメージに仕立てることに成功している。一目で「座ってみたい」と思わせる未来のクルマならではのしつらえは新しい高級車の在り方として注目したい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

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