2014年12月のタイ中銀報告…消費弱含み景気回復の足取り鈍く

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【タイ】タイ中央銀行の月例経済報告によると、タイ経済は12月も回復の足取りが重かった。観光と政府支出が牽引役となったものの、民間消費が弱く、民間投資は景気回復と公共投資待ちの状況だ。

 12月の工業生産指数(MPI)は前年同月比0・3%低下した。業種別のMPIは「食品・飲料」プラス3・9%、「石油」マイナス3・5%、「繊維」プラス0・5%、「衣料」プラス16・3%、「ハード・ディスク・ドライブ(HDD)」マイナス7%、「半導体」プラス15・4%、「自動車」マイナス3・4%、「セメント・建材」マイナス4・8%、「化学」プラス4%、「ゴム・プラスチック」プラス4・7%、「電気製品」プラス4・4%――。

 12月の民間消費指数(PCI)は前年同月比0・6%低下した。債務水準の高止まりと農産物価格の低下が重しとなった。

 民間投資指数(PII)は1・2%上昇した。

 農業生産が4・8%、農産物価格が12・5%低下し、名目農業所得は16・8%減少した。天然ゴムとコメの価格低迷が響いた。

 12月の外国人旅行者数は前年同月比11・8%増の284・1万人。客室稼働率は平均67・9%だった。中国人客が順調に伸び、通貨安によるロシア人、日本人の減少をカバーした。

 12月の輸出は前年同月比2・3%増の187億ドル、輸入は7・9%減の150・6億ドル。経常収支は55・2億ドルの黒字だった。輸出は米国向けが伸びる一方、中国向けが伸び悩んだ。輸入額の減少は主に石油価格の低下によるもの。

 通年の輸出は前年比0・3%減の2247・9億ドル、輸入は8・5%減の2002・1億ドル。経常収支は142・3億ドルの黒字だった。

景気回復の足取り鈍く 12月のタイ中銀経済報告

《newsclip》

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