日産、今季のSUPER GT参戦体制等を発表…ルマン布陣にはクルムらが加わる

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2014年のGT500チャンピオン、NISMOチームのGT-R。
2014年のGT500チャンピオン、NISMOチームのGT-R。 全 6 枚 拡大写真

12日、日産およびニスモ(NISMO)は2015年のモータースポーツ活動計画をリリース発表した。SUPER GTシリーズの今季布陣等が明らかになっている。

SUPER GTシリーズのGT500クラスには、今季も昨年と同じく4台の「Nissan GT-R NISMO GT500」が参戦。ドライバーラインナップも、連覇を目指すNISMOチームの松田次生&ロニー・クインタレッリ組をはじめ、ほぼ昨年同様の陣容となった。近藤真彦監督率いるKONDOレーシングの佐々木大樹の相棒が、今季は前半3戦がルーカス・オルドネス、後半5戦がミハエル・クルムというかたちになるのが変化点で、4組8人中の“7.5人が残留”というかたちである。

2015年 日産GT500参戦陣容
#1 松田次生&R.クインタレッリ(NISMO/MI)
#12 安田裕信&J-P.デ.オリベイラ(IMPUL/BS)
#24 L.オルドネス or M.クルム&佐々木大樹(KONDO/YH)
#46 本山哲&柳田真孝(MOLA/MI)
※数字はカーナンバー。カッコ内はチーム/タイヤ。MI=ミシュラン、BS=ブリヂストン、YH=ヨコハマ。

クルムに関しては今季から日産がLMP1クラスにワークス参戦するWEC/ルマン24時間の参戦予定ドライバーに加わったことも発表されており、「シーズン前半はWECの車両開発に専念、集中するため」のSUPER GT前半3戦欠場であることも明らかにされている。代わってSUPER GT前半3戦を#24 GT-Rで戦うオルドネスは、ゲーム出身のドライバーで、昨年はGT300クラスでGT-Rを駆って活躍していた選手だ。GT500での活躍にも期待が高まる存在である。

また、ルマンについては、オルドネスとヤン・マーデンボローも参戦予定ドライバーとして新たに名を連ねている(マーデンボローもオルドネス同様、ゲーム出身の選手)。これでルマン参戦時最大9人となる見込みの日産LMP1クラス参戦予定ドライバーのうち、計7人の名が明らかになった。クルムら以外の4人は既報の通り、松田、ハリー・ティンクネル、オリビエ・プラ、マルク・ジェネ。WECの基本的な参戦体制についても既報通りで、通年参戦は2台、ルマンのみ1台増えて計3台となる予定だ。ドライバーの組み合わせは今後発表されるが、現段階でマーデンボローは「WECフル参戦」、オルドネスは「松田同様、ルマンで3台目のマシンに搭乗」とされている。

SUPER GTシリーズGT300クラスの#3 GT-R(NDDPレーシング with B-MAX/YH)には、星野一樹の新パートナーとして昨年の全日本F3選手権でシリーズ3位だった高星明誠の就任が決定。また、昨年に続いて千代勝正が欧州のブランパン耐久シリーズにGT-Rで参戦することも決まった(チームはGT Academy Team RJN)。ニュルブルクリンク24時間レースにはRJNとNISMOのジョイントチームが2台のGT-Rを参戦させ、そのうちの1台はクルム、オルドネス、星野、千代のカルテットが走らせる。

今季もSUPER GTをはじめ、国内外で日産/NISMOは積極的なモータースポーツ活動を展開していく(SUPER GTは4月5日決勝の岡山国際サーキット戦で開幕)。

《遠藤俊幸》

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