「イスラム国」模した動画掲載、裁判所放火を予告…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(イメージ)
マレーシア(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

イスラム過激派を模したとみられる「ISISマレーシア69」と題する動画が動画サイトに掲載され、物議を醸している。

動画は76秒ほどで、マレーシアの国旗をバックに黒覆面をした黒ずくめの4人の男が登場。「マレーシアの民主主義体制がもはや信じられなくなった。正常に戻さなければならない。2月18日午後11時半にプラジャヤの裁判所で、民主主義の再興を象徴して火を燃やす。体制に改善がみられなければさらなる行為にでる」とマレー語で語り、最後は全員での中指を立てる動作で終わる。

火炎瓶のような瓶を並べたテーブルの前に着座した男が人気女優のノーラ・ダニッシュさんの写真を掲げたまま声明を読み上げたが、ノーラさんに対する言及は一切ない。

裁判所をターゲットにするという発言は、先のアンワル・イブラヒム元副首相の同性愛事件に対する連邦裁判所の有罪判決への抗議の意思表示とみられる。また覆面姿やノーラさんの写真も含めた動画による声明のスタイルは、人質殺害を動画で予告する「イスラム国」(ISIS)やアルカイダなどのイスラム過激派のスタイルを模倣したとみられる。「民主主義」といったイスラム過激派とは思えない発言もあることから、過激派とは無関係のいたずらの可能性が高い。

警察は「国家の治安を脅かすもので重大視している」とし、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)と協力して犯人の特定を急ぐ方針だ。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  6. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  7. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  8. アプリリア、“鈴鹿未体験”のオールイタリアンチームで3年ぶりの8耐表彰台
  9. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  10. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る