三井物産(本社・東京都)は13日、カゴメ(本社・愛知県)、マレーシアの業務用調味料製造のロンソン・フード・プロダクツと共同で事業会社を設立したと発表した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)地域などハラル(イスラムの戒律に則った)市場向けに業務用トマト加工品と調味料の製造・販売を行う。
三井物産とカゴメは共同出資会社を通じて事業会社カゴメ・ロンソンの65%を所有する。資本金は200万リンギ。
三井物産はカゴメの顧客基盤とロンソンのハラル調味料の製造ノウハウを組み合わせ、ASEANを中心とした業務用トマト加工品及び調味料市場への本格参入を図る。
同社は食需要の拡大する新興国などにおいて、消費者ニーズを的確に捉えた商品の製造事業を進めていく。今回のカゴメ・ロンソンへの出資を通じて、今後も成長が期待されるASEAN地域のハラル市場での事業展開を加速するとともに、新しいニーズに応じた商品を提供し、現地食文化への貢献を目指す方針だ。